“murder the time”とは
『不思議の国のアリス』に登場する言葉。
「拍子を間違える」という意味だが、作中では「時間殺し」
の意味でも使われている。
年齢は大正十年二月時のものです
音橘 しいな
(おとたちばな・しいな)
十三歳。“鬼”の血を引き、人外の力を持つ。
掴み処のない性格。人前では巨きな猫を被る。
帝都で噂の“目隠し童子”。“お役目”時の名前は
“緑青”。その際には目隠しと緑青袴の姿になる。
音橘 月彦
(おとたちばな・つきひこ)
二十五歳。しいなの従兄で主、と云うより父親代わり。
“鬼遣ひ”音橘の次期当主だが、家を出てしいなと暮す。
理知的で穏やかな青年。己の優秀さに対して無頓着。
琵琶弾き。女学校の図画教員をしている。
麻布 離淡
(あざぶ・りたん)
二十五歳。駆け出しの作家。“離淡”は筆名。
月彦とは中学の同級で友人。その縁でしいなと
知り合うも、事ある毎に手酷くやられている。
音橘 未明
(おとたちばな・みめい)
外見は二十代。しいなの親父殿で月彦の叔父。
月彦の父とは異父兄弟。未明のみが“鬼”の血を引く。
六歳のしいなと屋敷を月彦に預けた後、七年間戻らず。
現在は、浅草の甘味処《未明堂》の不良店主。
朔
(さく)
月彦を主とする妖狐。少年時代の月彦の姿を模す。
家事一切を取り仕切る。しいなの母親代わり。
中身は壮年男性相当だが、立場はお姑さんに近い。
音櫻 鞠也
(おとざくら・まりや)
“形遣ひ”音櫻の人間。笛吹き。
黒革の手袋の学生。中性的な美貌の持ち主。